流しそうめんvs仮眠

前回と立て続けにブログ更新できているのは、VLBIで夜通し起きてるせい。(参照:「VLBI」
今回のVLBIは48時間連続観測。

長い。
長いのだ。。

多目的アンテナ隊員のO石さんとゴハン毎にワッチを交代しながら睡眠をとるシフトで今回はやってみた。
スタートは夜の8時半なので、スタートから22時頃までは2人でワッチ。
それから1人は睡眠、もう1人は朝ご飯までワッチ。
メシ後に交代。
そんな感じでシフトを組んでみた。
私は、「初日の夜は普通に寝る→翌日の午前ワッチ→午後仮眠→その日の夜は夜通しワッチ」というシフトにあたっていた。
そして、ちょうどアイスオペレーションという作業が先週末のブリザードの影響でずれ込みVLBI2日目の午後に入った。
アイスオペレーションとは、お土産用に日本へ持ちかえる氷を氷山にとりに行く作業。
南極ではこれといって持って帰れるお土産がないのだが、氷だけは各隊員に割り当てがある。段ボールに詰め込んだ氷はリーファーコンテナという大きな冷凍庫みたいなものに入れて持ち帰る。
そのアイスオペレーションのついでに氷山で行われる恒例行事が「流しそうめん」だ!
氷山のなだらかな斜面の部分に溝を作り、上からそうめんと水を流すらしい。
話には聞いていたので、メチャクチャたのしみにしていた行事。
しかし、、、
そのアイスオペレーションの時間帯はちょうどVLBI午後仮眠のシフト時間だったのだ。

悩ましい。。

寝なければいいだけの話だけど、午後仮眠を完全にパスして本当に夜通し起きていられるのか不安になり、苦渋の決断としてアイスオペレーション&流しそうめんをパスすることにした。
30代の私なら迷わず寝ない選択をとっていたと思う。
朝までClubで遊び、そのまま出勤なんて普通にやってたことだけど、40過ぎて疲れが後を引くようになり、ホント朝までオールがキツくなってきたのだ。
そんな守りの判断が後悔をまねいた。

昼食後、みんながアイスオペレーションに出かけていくのを横目に見ながら部屋に戻り、布団に入ってはみたものの、、、

眠れない。

気になり過ぎて眠れない。

VLBI観測の方で何かあった場合のためにも、無線は切らずにボリュームだけを絞って部屋に置き布団に入っていた。
無線から聞こえる氷山へ向かう人達のやりとりや状況、、、
想像膨らみ、全く眠れないのだ。

仕事で基地に残っていた気象隊員やVLBIワッチ中だったO石さんを氷山から迎えに来る便があるとの無線を傍受し、たまらず「やっぱり私も行っていい?」と無線のやりとりに参加した。

アイスオペレーションも手伝わず、流しそうめんだけを愉しみにスノーモービルで氷山へ向かう。まったく自己都合も甚だしいm(_ _)m

段ボールを積み込んだ橇を引っ張る雪上車とすれ違いながら、流しそうめん会場の氷山へ到着。
アイスオペレーション&流しそうめん行事を終えた隊員達は後片付けもあるので先に基地へ帰り、数名の流しそうめん会場設営隊員たちが上流でそうめん持ってスタンバイしてくれていた。
ありがとうございますm(_ _)m

到着するやいなや、つゆと割り箸が渡され、氷山の流しそうめんレーンへと移動。

溝の両側には足場も彫り込まれており、ツルツルの氷山でそうめんと共に滑っていくことがないように配慮されたつくり。
氷山の溝を流れてくるそうめんはキンキンに冷えて美味しかった♪
下流に流れてスルーしていったそうめんは建築隊員Hさんが、すかさずわしづかみで「これすでに5周目くらいのそうめんですから」と言いながら上流へと運んでくれる。

オモロい。
オモロ過ぎる。
来てよかった♥

そうめんレーンの隣にはかき氷会場もあった。

そうめん食べた後は氷山滑り。

ほんとツルッツルで登るのもままならない。

すっかり満喫♥

けっきょく、ほとんど仮眠ゼロのまま夜のVLBIワッチに入ったけど、愉しくてテンション上がったためか不思議と眠気は来なかった。結果、ブログ2本も更新!