昨晩の月がとってもキレイだった。

東京から14000km離れた場所で見た月。
日本でも同じ月を見ていたはず。
日常生活に追われ、そんなにまじまじと眺めることは少なかったけれど。

ここで見る月は右側がかけている。北半球の日本では左側がかけて見えているはず。
うさぎは逆さを向いて見える…?っと思って写真を拡大してみると、
逆さとまではいかず、横になってるカンジだった。

風呂上がりで半乾きの髪にヘルメットを被り、いい感じでドロドロのジャンパーとオーバーパンツに身を包んだ昭和スタイルで外へ出ると、昼間の空気とは全く違った厳しい冷たさが頬を刺す。
小高い岩山には数名の人影があった。
みんな寒そうにしながらもカメラを構え、幻想的な景色をねらっていた。
基地の風景が入ることを残念に思う人もいるかもしれないけれど、人間活動から遠くかけ離れた地で必死に人間活動進行中!ってカンジの、この不思議な光景が私は好き。

右側に見える丸い帽子をかぶった建物が、昭和基地主要部である管理棟。
私の住まわせてもらっている部屋は、管理棟から黄色い廊下でつながった建物のうち一番左側にある。

そして左端に見える大きな建物が、現在建設中の自然エネルギー棟。
色々とお手伝いさせてもらって愛着のある建物。完成を見ることができないのがとってもザンネン。

管理棟と自然エネルギー棟の間にちょこっとだけ見えている赤い建物。
ここは、昭和入りして最初に片付けのお手伝いをさせていただいた作業工作棟。
片づく気が全くしなかった最初の光景からは想像もつかないほどキレイに生まれ変わった。床一面が凍りついていて、落ちていた釘やゴミ…あらゆるものを氷の中から発掘した。床が見えていることだけでも十分感動なんだけど(笑)、汚水処理室や天体観測室へのリニューアルがどんどん進んでいる。ホントにうれしい。

現在進行中のすべてのもの、どうなっていくのかなぁ…。
また見に来たいな・・・。