僻地

最近のマイブームは、夜、部屋の窓からピンク色に染まった南極大陸や氷山を眺め、小西さんRemixの『君の胸に抱かれたい〜エイリアンズ』を聞くこと。
歌詞の意味はよくわかんないけど、『エイリアンズ』の“この星のこの僻地で 魔法をかけてみせるさ…”ってところあたり、なんとなく目に入ってくる景色とイメージがめちゃくちゃあっていて気持ちがいい。

yahoo百科事典によると「僻地」とは、

山間地や離島にみられる交通不便な土地をいう。
その多くは、自然条件や経済条件に恵まれず、
社会的な孤立や貧困の問題を抱え、
近代文明の恩恵を受けることが少なく、
医療、教育環境の充実も困難である。

らしい。

ここオングル島は確かに超交通不便な離島だ!
自然条件ってナンだろ?ある意味、大自然には恵まれていると思うけど。人間サマの都合にあわない自然もいっぱいある。
経済条件…、、、うーん、ぜんぶタダだ。恵まれているんじゃないか?
社会的孤立はしている。貧困の問題は抱えていない。
近代文明の恩恵…、微妙。TV番組なんかを普通に見ることはできないけど、インターネットやメール等は普通に使えるし特に不自由は感じない。
お医者さんも2人いるし、色んな研究者の方々もいて色んな事を教えてもらえる。

ま、とりあえず、私が今まで行ったことのある場所の中で確実にオングル島は僻地ランキング最上位であることに間違いはない(笑)。

基地作業を黙々とやっていると、自分が何処に来てるのかわからなくなってくる時があるけど、ふと手を止め遠くの真っ白な氷山を眺めると、スゴイとこに来てるよなぁ〜ってつくづく思う。
その度に感動しなおし、がんばろー!って元気が出てくる。

最近は数時間だけど日が沈む。
けど、数時間だと真っ暗になることはなく、キレイな夕焼け空とそれに染まる氷山達を愉しむことはできる。
日が沈む頃、太陽と反対側の地平線に、深いブルーのラインが見えることがある。
これは、地球の影が大気に映し出されて見えるもので、地球影と呼ばれる現象。空気が澄んでいないと見えない現象らしい。


魔法をかけたような景色。何度みても心がふるえる。
もうあと10日もすれば、この景色ともお別れなのか…そう思うと切ない。
また来たいなって思っても簡単に来ることができる場所ではないだけに、1日1日、見るモノすべて、出会った人々…、大切に感じながら過ごしたいと思う。