センセーでも越冬!

いよいよ出発まで1カ月をきった!
出発前にということで、久しぶりの友人と食事をする機会も増えた。
音楽イベントを通じての友人や、大学時代のバイト仲間、高校時代の部活仲間など、けっこう東京に住んでる友人が多いことに改めて気づく。
同じ教員派遣同行者として私の行った53次隊の翌年54次隊で南極へ行った教員Y先生とも久しぶりにお会いし、南極バナシに花が咲いた!

また行きたい、、そう思うような経験をY先生もしてきたんだと思う。
わたしもそう。
夢や希望はいくつになっても持っていたいものだと思う。「どうせ、、」って思っているより人生愉しめる気がする。
第1次南極観測隊越冬隊長の西堀栄三郎は「やってみなはれ」って言ってるし、人類初の南極点到達を成し遂げたアムンゼンは「幸運は準備した者にやってくる」って言ってる。
何かしたいと思った時に、ちゃんと準備して行動を起こすことが大事だと思う。
地球の裂け目で潜りたい!(参照:「地球の裂け目でダイビング」)と思ったから、学生ペア+孤独なオバハンという痛々しい合宿でダイビングライセンスとったし、昭和基地でトラック乗りたい!と思ったから今更感タップリ醸しだしつつドライビングスクールにも通った。昭和基地で着物が着たい!と思ったから着付け教室にも通った。
研究者でもないのに、ただただ越冬したくて応募したモニタリング隊員としてのお仕事、、ただのやりたがりなオバハンで終わりたくないなぁ(>_<)
「ママでも金!」ならぬ「センセーでも越冬!」の道を切り開くためにも、向こうでヘタこかないよう頑張らねば(>_<)

ここ最近は、船へ荷物を積み込む作業のお手伝いで大井埠頭に来ている。
お手伝いといっても力仕事ではなく、どの荷物がどの場所に入ったかを確認するような作業。
燃料の入ったドラム缶や観測で使用するガスボンベ、スチールコンテナ、すべて人力で運べるような重さではないので、まずはフォークリフトを船についている大きなクレーンで甲板まで釣り上げる。ちなみに甲板でフォークリフトに乗ってるオッちゃんは全国フォークリフト大会の優勝経験者らしい。(色んな世界があるもんだなぁ、、)

船倉に入れる荷物は、舞台で演歌歌手が登場するような感じのエレベーターで下へ運ばれる。

下のフロアにもフォークリフトが2台いて、せまい船倉の中を器用に動きまわり、奥からギッシリ荷物を詰め込んでいく。

大きな12フィートコンテナは船の両脇にはめ込む感じでテトリスみたいに収まっていく。
左右の重さバランスや見栄えのよさ(なるべく同じ色でそろえるらしい)を考慮しながら、でっかいUFOキャッチャーのようにクレーンでコンテナを釣り上げどんどん積み上げていく。

ホントにものすごい量のものが入るんだなぁ〜、、しらせ。
スッゲー。カッケーよぉ。

また、
最近、こんなところへも行った。

資生堂美容技術専門学校!
昭和基地の中には床屋が存在する。しかし、美容師さんはいない。毎年、越冬隊の中で理髪係というものを決め、理髪係になった隊員は1日だけ資生堂美容技術専門学校でカットやパーマ、カラーリングの練習をさせていただくのだ。

こんなロン毛の子達が、、

練習後はこんなザマに。

ちゃんと順を追って、段の入れ方やすきバサミの使い方なんかも練習した後、最終的にバリカンでバリバリと刈ってしまうという流れなので、途中の作品状態が記録におさめられなかったのがザンネン。。

しかし、パーマのロット巻く作業があんなに難しいとは思わなかった。お店の美容師さん達はなにげにサッサと巻いていたけど、そんな技なんて気にもせず雑誌見たりしてたけど、、次、美容室行くときはガン見してしまいそう。

髪型的に越冬中は色んな冒険ができる。
ずーっと伸ばし続ける男性隊員もいるし、金髪にする人もいる。
日本社会ぢゃなかなか受け入れられにくい髪型にもチャレンジ可能。
「やってみなはれ」といわれても、そこは今のとこ、やってみる予定ナシ