南極へ向け、出港!

今日はいよいよオーストラリアを離れる日。
朝8時、皆が食事をとっている公室と呼ばれる部屋にパスポート持参で集まり、通関手続きが行われた。
私たちがしらせに乗船した日にも同じように、オーストラリアの係員の方が公室に来てくれて手続きが行われた。
パスポートへのハンコは、飛行機で押された『オーストラリア入国』と今日ここしらせの公室で押された『オーストラリア出国』のハンコのみ。南極は国ではないので残念ながら入国のハンコは押してもらえない。というかハンコが存在しない。

そして10時、船は港から離れていった。
日本国旗を振って見送ってくれる人々、隊員の家族の方でオーストラリアまで見送りにいらっしゃった方々。



だんだん見えなくなっていく人工物達。当分の間、街をみることもない。
甲板では、最後の電波を利用して大切な人に電話をかける姿も…。
私も、かろうじてまだつながる電波でTwitterを利用しつぶやいた。

その後、甲板では澄み渡る青空の下、自衛隊の方々と観測隊員が向き合い自己紹介が行われた。
さっそく揺れ始めた船内で昼食。食器を片付けてくださっている自衛隊員の方が、
「今日はまだいっぱい食べに来てくれてるけど、揺れ出すとだんだん減ってくんだろうな〜」と言っていた。
せっかくの美味しい食事、食べる気分が続くことを願うばかり。



昼食後は「しらせ」艦内旅行。自衛隊の方々が案内してくれる。船の中はとっても入り組んでいて迷路みたい。
中にはDVD貸出部屋(通称TSUTAYA)やトレーニングルームもある。トレーニングルームにはジョーバがあった。揺れてる最中に乗るとワケがわからなくなりそう。
公室には「初氷山視察時刻当てクイズ」投票箱なるものもある。長い船旅を愉しむ工夫が色々されているのだなぁと感じた。やっぱ人間、愉しみがないと、、、やってられないもんね。