前日のザンベジ川ラフティングの筋肉痛バリバリ状態でナミビアへ移動してきた。
ナミビアの目的は砂漠観光!
ただ、the砂漠ってカンジの景色を見るには車でかなり移動していかないとムリみたい。
どこもかしこも砂漠が広がっているというわけではないらしい。
ナミビアの首都ウィントフックにある空港には、ズラリとレンタカー屋が並んでる。
ここで観光するための交通手段としてレンタカーは必須みたいだ。
しかも街から街の間の距離も、かるく数百km単位で離れており、簡単に1日で観光できるようなスケールではない。
レンタカーは5日間の予定で借りることにしていた。
ウィントフック空港は近代的でとってもキレイ。
手書きの航空券&座席はまさかの自由席ってゆうビクトリアフォールズ空港に比べると、
ツッコミどころのない安心感のある空港。
↓だいじょーぶー?とツッコミたくなる手書きの航空券
↓ビクトリアフォールズ空港に売ってた土産(廃止された幻のジンバブエドル)
しかし、少し車を進めると、ホントなーんにもない風景が広がっている。
50分ほど走ると、やっと建物達が見えてきた。ナミビアいちの大都会ウィントフックの街だ。
しかし、今日の目的地はここからまだ約300km離れた砂漠よりの街。さっさと通過し先を急ぐ。
ウィントフック郊外までくると舗装道路が終わりガッタガタのジャリ道に変わる。
途端にスピードダウン。
この調子で300kmか、、、
目の前に広がる景色は本当に果てしなく、たどり着く感なし。
けっこうなアップダウンもあり、高い位置にくると、果てしなく続く一本道が遥か先まで見通せて面白い。
スケールのデカさに度肝を抜かれる。
と、調子にのって走ってると、、
そこそこ急な下り坂にでっかい石があったみたいで、左にハンドルがとられ草むらにコースアウトしそうになった!あせって右にハンドルをきると砂で滑って、
わあ、あ、あ、あ、、
って思った瞬間、フロントガラスの前の視界が全面砂に。
直後、フロントガラスがモザイク画のように全面ヒビ割れ、自分がどっち向いてるかわかんない状態に、、
心の声 『回ってる〜〜〜』
確実に一回転以上はしていた。
前日のザンベジ川ラフティングの死ぬかも感がフラッシュバックする。
かなり吹っ飛ばされ、やっと車が止まったことを認識して自分の方向を確認すると真横向いてた。
私 「まずいな、これ」
ダンナ 「とりあえず出よか」
以外と冷静だった。
シートベルトをとり、上になってた助手席側のドアを開け、よじ登って外に出た。
私もダンナさんも手に切り傷はあったけど、その程度で助かった。
無事だったからこそ言えたことだけど、かなりオモロい光景。
レンタカー屋に電話せねば、、
「マイカーイズブロークン」
「ヘルプミー」
そんなつたない英語力で必死に状況説明してると、遥か彼方から砂埃が近づいてきた!
車だ!
必死に手を振った!
止まってくれた車の兄ちゃんに携帯を渡し、状況説明してくれるよう速攻、丸投げ。
兄ちゃんは目の前の状況と、場所の詳細をiPadで調べ伝えてくれてるよう。
心の声 『めっちゃええ人やん。ありがとぉ??(T_T)』
レンタカー屋とのやりとりの最中も、
兄ちゃん 「大丈夫か?ケガはないのか?」
私 「オーケー。大丈夫。」
めちゃくちゃええ人(T_T)
電話を切ると、
兄ちゃん 「ビックカーがこの車と君達を迎えに来てくれるから、ここで待ってたらいいよ」
私 「サンキューベリーマッチ!!」
兄ちゃんの助手席に座ってた友達 「写真撮っていいか?」
私 「どうぞどうぞ」
だって、どう考えてもかなりオモロいもん、この光景。
ビックカーを待ってる間も、何台か車が通るたびに停車し、みんな心配して声をかけてくれる。
観光客っぽい夫婦 「大丈夫?助けはいる?」
観光客っぽい男の人 「水は持ってるのか?」
現地っぽいオバちゃん 「ここ、危ないのよ?!あたしもやったのよ、ここで!!」
現地っぽいおじいちゃん 「横んなってんの一緒に押し戻そうか?」←いやいや、横になってんのが問題ぢゃないと思う。
最初は「頼むから止まって?」って思ったけど、だんだん状況説明するのがめんどくさくなってきて「止まんないで?」って思うようになってきた。
しかし、ホントに皆いい人ばっかり。人の優しさに触れる。
ま、この光景みて、大丈夫か?って思わない方が異常かもだけど。。
待てども待てどもビックカーはやって来ない。
だんだんと日も暮れてきて、なーんか妙にキレイな空。
暇なのでとりあえずこのオモロい光景を撮りまくる。
けど、まぢ日が暮れたら、この辺、確実に暗闇。。
「星めっちゃキレイそうやな」
なんて呑気なこと言いながら、真っ暗になってしまわないうちに砂だらけのスーツケースから防寒着を取り出した。
道路の両脇には簡単なフェンスがあり、遠くからモォーという鳴き声が聞こえてた。広大過ぎるけど牧草地っぽかった。とりあえず獣が現れるような気配はなかったので一安心。
ひたすら待つこと2時間半。
キター!!
ビックカーきたー!!
心の声『助かったぁ(T_T)』
そしてウィントフックまで強制送還。
時間も遅かったので、とりあえずレンタカー屋が手配してくれたホテルまで我々を送り届けてくれた。
めちゃめちゃただのええ人に見えたけど、謎の支払いが明日待っているのだろう。
けど、とりあえず生きてて良かった(T_T)
アフリカの道端で野宿ぢゃなくて良かった(T_T)
旅にトラブルはつきものだけど、今回のトラブルは最大級だったかも。
↓翌朝、朝食のバターで事故検証