スロンボライト

太古の昔この地球上の酸素をつくりだしてくれた生物が、その光合成の課程でつくり出した塊、ストロマトライト。一度、実物を見たいと思っていた。
西オーストラリアのハメリンプールという場所にあることは教科書や資料集で知っていた。フリーマントルからの距離を調べると約900km離れており、ちょちょいと行ける距離では・・・。やっぱりオーストラリアは規模がデカい。
あきらめかけていたところ、ストロマトライトの近縁種スロンボライトならフリーマントルから車で1〜2時間の場所にあることを聞きつけた。隊員の皆さんで車をチャーターし、同じ方向にあるワイナリーやチョコレート工場の見学もミックスしたツアーとして総勢19名が南へ向かった。

最初の目的地クリフトン湖という塩湖には、お目当てのスロンボライトがゴロゴロ見られた。教科書で見たストロマトライトと全く見分けがつかない様子で広がる風景は感動ものだった。

いいもん見れた。(一応)地学教師としては感無量。

私としてはそれだけでも今日は十分満足だったけど、その後巡っていったワイナリーでは見渡すばかりのブドウ畑やキレイに整備されたバラ園も見ることができ、明日から当分見ることはないであろう「緑」を十分愉しむことができた。

途中の道ばたでは車にひかれたカンガルーの死体なども目撃。オーストラリアだなぁ・・・と感心しながら手を合わせる。

さぁ、明日はいよいよ南極へ向け出港!
オーストラリア観光で、すっかり南極へ行くぞ気分が薄れかけていたけれど、リセットし直していきます!!