測器回収とアジフライ

土曜日、前回のブログでも紹介した向岩に設置済みの測器回収に行ってきた。
設置した時は、気温−26℃、快晴。
気温は低かったけど、ほぼ無風だったので設置作業はホントしやすかった。
今回は、気温−9℃、晴れ、、、
というと、前回よりも快適に聞こえるかもしれないが、とにかく風が強すぎた。
昭和基地付近のデータでは風速13m/s程度だったけど、向岩は南極大陸から吹き下ろしてくる風をまともに受ける場所なので、きっと13m/sどころではなかったと思う。
雪上車をとめて観測地点まで歩いて向かうのも一苦労。
風に吹っ飛ばされそうになりながら、風にもたれかかるように歩いた。
なんとか測器を回収し、歩くだけでも精一杯な私の代わりに支援でついてきてくれた2人の隊員が重い測器を持ってくれて助かった。

途中さすがに疲れて岩陰で少し一休みしているときの動画がこれ。



天気はよかったんだけど、とにかく風がすごかった。
ま、南極っぽいといえば南極っぽい。

なんとか雪上車までたどり着き、雪上車の中でいっぷく。

卒業生N口くんから餞別でもらった神戸プリンで癒しのティータイム。
南極っぽいところで食べてる写真を撮ろうと思い持って行ってはみたものの、風が強すぎてさすがに外では食べられなかったのが残念。
あたたかい雪上車の中で、ゆっくりいただきました。
ウマかった〜(^_^)b
カメラが地吹雪で雪まみれだったため、暖かい雪上車内に入ってレンズが一気に曇ってしまい、往年の大女優並に紗(シャ)かかった感じの1枚になってしまった(^_^;

日曜日は当直。
ブランチのピザ生地をのばすお手伝いや、夕飯のアジフライの下ごしらえをお手伝いした。
ピザ生地なんて日本では自分で作ったり触ってのばしたりすること一生ないだろうけど、ここでは色々させてもらえるから嬉しい。
生地はホントでっかい耳たぶみたいで触ってて気持ちいいのだ。
でも、まん丸にのばすのが意外と難しくて悪戦苦闘。

アジの下ごしらえは、調理隊員によるアジの開き方講習も兼ねたもので、前日のミーティングでみんなに呼びかけがあり自由参加で行われた。
解凍され有志たちを待ち受けていたのは、とっても立派なマル一匹状態のアジ20kg!
そのサイズ感は、私のイメージするアジフライから想像されるアジとはかなり違っていた。

まずは、ぜいごをそぎ取る。

ぜいご?

初耳。

ぜいごとはアジの尾近くにあるとげ上のウロコのことだそう。

知らんかった〜。

それからアタマを落とし、内臓を取り出す。
ここまでできたら水洗い。

集まったアジ開き隊たちは5人。
私は5人がアタマと内臓を落としたアジを水洗いする係にあたった。
当直時のかっぽう着スタイルでひたすらアジの内臓を洗う姿は漁師町の食堂のおばちゃん風だったに違いない。
洗ったアジはそこから三枚おろしにされていった。
この日さばかれた大量のアジは、今日のフライに使ったもの以外すべて真空パックされ調理しやすい形でさらに保存されることになった。
夕飯のフライは、この立派なアジの切り身2きれと豚ヒレ2枚。

イメージしていたアジフライよりずっと肉厚でふわふわのアジフライに、ごはんがすすんだ。
アジの三枚おろし、勉強になったけど、やることあるかなぁ、、、
ないだろうなぁ。