南極教室

勤務校である関西大学第一中学校での南極教室本番が無事に終わった。
なんだかホッとした。

「南極教室」とは、
越冬期間中、衛星回線を通じたテレビ会議システムで昭和基地と日本国内の小中高校等を結び、観測の意義や南極の自然、隊員のしごとや生活を伝えるもの。
越冬隊員の中で希望者が応募して実施予定が決まっていく。
隊員自身の出身校や子供の通う学校に向けて行うことが多いのだが、私の場合は当然、勤務校である関西大学第一中学高等学校に向けての南極教室を希望していた。
1人につき応募できるのは1校のみで、59次隊では全部で13回の南極教室が予定されている。
1回の南極教室にかける準備はけっこうな時間。
普段、学校でやってるように一人でやる授業ではないので中継チームとして練習が必要なのだ。
カメラマンがいて、
スイッチャーがいて、
タイムキーパーがいて、
ディレクターがいて、、、
外中継にもカメラマンや照明係などがいる。
まずはスタッフ全員に授業の流れを理解してもらうためのシナリオ読み合わせがある。
その次は授業を一通りやってみるリハーサル。
その次に日本の学校と実際に中継を結んだ接続試験をするのだが、ここでも授業を一通りやってみる。
それからやっと本番。
1回の南極教室のために最低でも3回は授業するということだ。
それが全部で13回あるので、、
昨日はS隊員のリハーサルがあって今日は私の本番、明後日はS隊員の接続試験とK隊員のリハーサル、、、といった様な訳わからん状態のスケジュールになってくる。
自分が司会を担当する南極教室以外にも、他の隊員の南極教室スタッフとして働く役割が決まっているので、南極教室業務としてはまだまだ終わりではないのだが、とりあえず自分がしゃべる南極教室が終わって一安心。

カメラマンやスイッチャーのように練習からずっと関わるスタッフもいれば、最初の基地内紹介で廊下を歩いてる人といった本番当日だけのちょい役もある。
エキストラ募集は南極教室前日の夜ミーティングで呼びかける。
風呂にはいっててねとか、
歯みがきしててねとか、
ビリヤードしててねとか、
筋トレしててねとか、、
とにかくたくさんの仲間達に協力してもらい「南極教室」ができあがる。

毎日新聞に掲載された記事では、中継の最後にスタッフみんなで手を振る写真が使われていて嬉しかった。


↑記事を見たバイト時代からの友人Hリーが送ってくれた写真

エキストラのみんなまでは画面に入りきらなかったけど、、
ホント写真のとおり、みんなのおかげでできた南極教室。

画面越しには生徒達の反応がよくわからなかったけど、なにか少しでも心を揺さぶるものがあったなら嬉しいな。

6/5 関西大学第一中学校「南極教室」→https://youtu.be/BadfmFftvj0