越冬隊アルアル

先週はずっと曇りがちな日が続き、オーロラに惑わされることなく安眠の日々が続いていた。
そして久々に晴れた金曜の夜、風も弱く絶好のコンディション!
今までの傾向からすると、そんなに早い時間にブレイクすることはなさそうなので、とりあえず部屋でオーロラ観測用の全天カメラ画像(10分おきに更新される)で様子をうかがいながら待つことにした。
少しでもオーロラが出ていそうだと今まではすぐに外へ飛び出していたけど、最近だんだん横着になってきて、よっぽど明るいオーロラが出ていないと見に行く気にならなくなってきている。
そして、11時半頃、そろそろ明るいオーロラもカメラに写っているし外へ出ようかと準備を始め、12時前頃やっと外へ出ると空全体がもや〜っと明るいカンジになっていた。
あきらかブレイク後の空だし!!(。・・。)
すでに外にいた隊員に一応聞いてみると、やはりさっきブレイクが終わったところだと。
こうなったら次のブレイクが意地でも見たくなる。
ブレイクはホント突然やってくるので待つしかない。
気まぐれで魅力的なオーロラちゃんに振り回され、結局1時半まで粘るはめになった。
しかし、この日のオーロラはピンクや赤に輝きながら色んな方向にウネウネと動き回り、待った甲斐ある美しさだった。

そして、ブレイク後の空は全体的にほんのり明るいので、自撮りも可能。
こんな格好で2〜3時間待ちぼうけしてます。



土曜は風も強かったので、さすがにくじけてオーロラはお休み。
コンディションさえよければ、土曜にオーロラが見れるとサイコーなんだけど。。
月曜〜土曜は朝食が7時からで、日曜は朝食がなく11時にブランチとなっている。日曜はゆっくりと朝寝坊ができるシステム。
そんな日曜のブランチ、本日のメニューは

日本だったら軽く3千円以上はしそうな豪華ランチ。

南極大陸の見えるオーシャンビューレストランで、毎日財布も持たずに美味しいゴハンいただいて、ホントありがたいハナシです。


帰国後の越冬隊アルアル話その1。

1年4ヶ月もお金を払わない食事をしているとレジでお金を払い忘れそうになるらしい。

ホントかなぁ。
でも、「ごちそうさま」の挨拶だけは忘れないらしい。
さてはて、来年、わたしも礼儀正しい食い逃げ野郎になってしまうのだろうか、、、


帰国後の越冬隊アルアル話その2

鍵をかけ忘れそうになる。

これは実際ホントだと思う。
昭和基地では基本的にどの建物のどの部屋も鍵はかかっていない。
唯一、鍵がかかるのはトイレの個室くらい。
車だってキーさしっぱ状態。
基地の中には32人の仲間しかいないわけだから、ドロボーが入るわけでもなし、いつでも誰でも入ったり使えた方が便利でしょくらいのカンジだ。
53次で4ヶ月だけではあったけど、そんな生活に慣れてしまっていたので、帰国直後は家の鍵をかけて出かける感覚が懐かしくさえ思えた。(参照:「あたりまえのせいかつ」


帰国後の越冬隊アルアル話その3

人混みにビビる。

32人だけの生活が1年続き、次の夏隊が来たとしてもせいぜい100人以下の知ってる人しか長らく見ていない生活を送っていると、知らない人だらけの人混みにギョっとしてしまう。(参照:「ビルだ!」


1年後、私はどんな感覚で帰国するのだろう。

日本では今、桜が咲いているみたい。
いいなぁ。。
こっちで桜を見ることはできないけれど、調理隊員の作ってくれた美味しい桜のパウンドケーキは食べました。
まさに今年は花よりダンゴ生活((^_^;ブヒ)

来年、私はどんな気持ちで日本の桜を見るのだろう。
たのしみだ。