フラミンゴとウェルウィッチアの巻

一夜明け、スワコプムントの街並みをやっと認識できた。
なんか、ヨーロッパの街並みみたい。
そして、かわいい街並みの奥には砂漠らしきものが見えている。
昨夜は真っ暗過ぎていっさい気づかなかったけど、この街、砂漠の中にあるようだ。

隣街のウォルビスベイまでの道は海と砂漠を両方見渡せるステキなシチュエーションだった。

赤い砂漠とは違うけど、こっちはこっちで素晴らしかった。
ここではDune7という砂丘に登ってみた。
Dune45ほどの高さはないまでも、じゅうぶん息のきれる高さだった。

砂丘をかけおり、つぎはフラミンゴ♪
ウォルビスベイの海岸に広がる干潟には、たくさんのフラミンゴが生息するということで、はっきりした場所もわからずなんとなく「ラグーン」と書いてある海岸沿いの道を走ってみた。

すると、、

いました!ピンク色の大群!

めちゃくちゃぎょーさんい過ぎ!!

ケニアへ行った時にもフラミンゴが多く見られるというナクル湖行きましたけどぉ、こーんないっぱいいなかったー!!
みーんな、なんかクチバシで泥んとこすくっては顔上げて美味しそうな仕草してる。

首長いから、1回ずつ顔上げないと飲み込めないのかなぁ?
みんなで顔上げた瞬間が何ともシアワセそうでいい感じ。
しかも、この子たち超ビヒリ屋さん。座って見てるとわりかし近くまで来てくれるのに、ちょっと立ち上がっただけでもスススス〜〜って皆で逃げていってしまう。

いつまで見てても飽きない仕草のフラミンゴさんたちに別れを告げ、次はウェルウィッチアという植物を見に向かう。

ウェルウィッチアは、昔テレビで見たことがあり、何千年も生き続ける植物として知っていた。ナミブ砂漠と言えばウェルウィッチアというくらい私の中では印象深い植物だった。まさか、ホントにこの目で見に行くなんて思ってもみなかったけど。

スワコプムントから、またガタガタ道を2時間ほどドライブしていく。
ムーンランドスケープと呼ばれる月面を思わせるような景色の中をひたすら進む。

ここでもグーグルマップさん頼り。
「ウェルウィッチアドライブ」と検索し、はっきりした場所もわからないまま進んでいくと、

あれか?!

いきなりポツンと、見かけ枯草同然なウェルウィッチアが咲いていた!

裸子植物らしい花がついてるのがわかる。
何かマツボックリみたいな花ついてんのが、たぶん雌花だ。

雄花は花粉入ってそうな黒いのいっぱいついてる。

そして、マツボックリっぽいのが開ききったあとみたいな様子の花の側には、まさに松の種みたいなのがいっぱい落ちていた!

これウェルウィッチアの種だ!きっと!

感動!

テレビでしかみたことなかった、「こんな不思議な花があるんだな〜。すごいな〜!」くらいにしか思ってなかったもの、ホントに見に来れた。ホントに咲いてた。こんなとこに、、、
やっぱ何でも、実際の姿を見て、どんなとこでどんな様子で存在するのか肌で感じると、印象や認識がさらにくっきりとしたものになる。
今回の旅でも、色んなもの見て、色んな経験して、色んなこと考え感じることができた。

しかし、アフリカ広いなぁ〜

今日も8時間ほどドライブ!
ウィントフックの街にたどり着いたのは夜の11時前だった。
予定外のハードスケジュールにはなったけど、なんとか今回の旅の目的をすべて達成することができた。
南部アフリカ、ステキなとこだった!