やっと砂漠!の巻

予定通りホテルを6時前にチェックアウトし、ホテルのすぐ前にある砂漠ゲートに行くと、すでに数台車が並んでた。
が、まだゲートはオープンしておらず、ダンナ情報によると、別のゲートの方が早く開くというので、グーグルマップを頼りにもう一方のゲートへ向かった。

グーグルマップ道案内  『しばらく、道なりです』

こんなとこでも日本語で案内してくれてるグーグルマップさん、まぢスゴイ!

しかし、行き交う車はすべて我々が向かってる方向とは反対方向に走っていく。
さっき通り過ぎてきたホテルのすぐ前にあるゲートへ向かっている様子だった。
グーグルマップ道案内さん、あまりに直進過ぎて全然しゃべんなくなったし、、

ホンマにこっちにもゲートあるん?
半信半疑のまま、グーグルマップの道案内を頼りにガタガタ道をしばらく走った。

グーグルマップ道案内  『100m先、右折です』

いやいや、どう考えても道ないしー!
けっきょくホテル前のゲートへ戻ることに。
無駄なガタガタ道ドライブによりロスタイム!
そして得たものは尿意だけだった。

戻ってくるとゲート前の車の列はさっきよりかなり増えていた。
仕方なく最後尾に並ぶ。

砂漠ゲートを通過すると、いきなり砂漠が広がっているわけではなく、しばらく車で走ってるウチに、だんだんそれっぽい山が見えてくる。
だだっ広いとこに、ダチョウや鹿みたいなの(昨日のBBQで食べた動物達)がぼんやりたたずんでたりもする。

砂丘はたくさんあるんだけど、ガイドブックなどに出てくるthe砂漠!みたいな景色の場所はDune45という砂丘みたい。


砂丘の山のエッジの部分をみんな歩いて登ってる。
けっこうな高さ!
無駄なガタガタ道によって促進されてた尿意を広大な景色の感動でかき消しながら、Dune45を登っていく。

砂地で足をとられ、かなりハード(疲)、、
時々立ち止まって景色を眺めながら息を整える。

よく見ると小さな足跡がついている。

何かと思っていたら、足跡の先には赤いお顔のアリさんがせかせかと歩いていた。

尿意も忘れ、Dune45を愉しんだ。

降りてみると駐車場のすぐそばに小さな小屋があることに気づく。

トイレだ!

危機感せまる脳で、直感的にそう判断できた。

助かった〜!

こうして何の心配もなく砂漠観光に専念できるようになった。

Dune45からもう少し進んだ場所に、デスフレイと呼ばれる見所スポットがあるみたいだった。
ただ、そこへ行くには道が砂深過ぎて、四駆の観光用ジープシャトルに乗せてもらって行くシステムになっていた。
すんごい砂道を絶妙なハンドルさばきでガンガン進んでいってくれる。乗ってるだけでも、お尻が何回も浮き上がってオモロかった。
デスフレイは、かつてオアシスがあった場所。昔あった水が干上がり、そこに生い茂っていたであろう木々もカラっカラになって残ってる。なんとも奇妙な光景が見られる場所だった。

ここに来るまでの時間と苦労を考えると、あっという間すぎる砂漠観光だったけど、ホント来れてよかったぁ〜と思える光景だった。
名残惜しいのは山々だけど、今日はまた400kmほどガタガタ道をドライブし、次の街スワコプムントへ移動する予定だったため、昼過ぎには念願だった赤い砂漠をあとにした。

また、ひたすら途方もない砂利道を走り続けていく。すれ違う車もほとんどなく、こんなとこで事故ったらホンマ絶望的ってカンジの道をゆっくり慎重に進み続けた。
なんとか日暮れまでに街へたどり着きたいと思う気持ちとは裏はらに、落ちていく太陽はやたらと美しかった。

太陽も沈み真っ赤に染まった空の下の方に、人工的な光がポツポツと見えてきた!

街だ!

昨夜は自然の星空に癒されたのだが、今夜は人工的な街の光にホッとさせられる。
スワコプムントの街にたどり着いたのは夜の9時半頃だった。
ナミビアはかつてドイツの植民地であったことから、ソーセージやビールなどが美味しいと聞いていたので、街のドイツ料理店へ繰り出すことに。
早朝からの砂山登山+砂利道8時間ドライブという過酷な長い1日が無事に終わっていったことに乾杯した。