ふくしまについて、、理科教育について、考える

研修最終日は、講義と参加者討議。


 参加者討議では、この研修で学んだこと、そして、それを今後どのように生かしていくかについて発表し合った。

 印象的だったのは、福島の先生方の発表だった。
 福島の子供達が福島でこれからどう生きていくか…正しい知識と判断力を身につけさせる必要性を強く感じておられること…そういった教育をしていかねばならない難しい立場にあること…
 複雑な思いが感じとれた。

確かに、そういった、これからの福島を支えるサイエンティストを育てる教育も必要…

 しかし、一方でわたしはこんな風にも感じた、、、

もっと自由に、「すごい!これ!なんなんだー?」って素直に思う…
なんの役に立たないような好奇心も失わせないでほしいな…
って。。。

南極の湖の底に広がるコケ坊主…
南極の湖にあんな緑が広がっているなんて!?なんなんだー?って…
不思議でたまらないし、好奇心かきたてられる。
しかし、コケ坊主のナゾがわかったって、直接わたしたちの生活には何の役にもたたないカモ…。

宇宙の果てについて調べるため
南極のドーム基地で赤外線望遠鏡を設置する計画…
とってもロマンチックで興味そそられる!!
しかし、宇宙の果てがどうなってんのかわかったって、やっぱり直接わたしたちの生活には何の役にもたたないカモ…。

でもでも、
そもそも理科本来のスタート地点って、そういった無邪気な知的好奇心なんじゃないかなと私は思っている。

何かのために…
とか、
何かの役に立つために…
とか、、、
否定はしないけど、
そればっかりが重要なことだと、私はけっして思わない。

なんで?すごーい!調べてみたい!!

そういった素直な知的好奇心の芽を、
大人の価値観で枯らしてしまわないように…
心がけていきたいな・・・と思う。

不思議なこと、おもしろいことは地球上にきっとあふれている。
いろんなところに目を向け、まずは興味関心をもつことが大事。
また、知識はたくさん持っておいてソンはない。
一方的な情報に流されることなく自分で判断することができるだけの知識は身につけておきたい。
そんな前向きな知識欲や好奇心をうながす教育をしていけたらステキだなと
私は思っている。。。