うれしくないことがありました

今日、計画停電が実施されていれば学校は休校になる予定だった。
あの長い会議はなんだったんだ…?
と思わせるくらい、何事もなかったかのように、無事1時間目が普通に始まった。

大飯原発も、フル稼働を始めてしまった。

何事もなかったかのように、、、

たくさんの人々の大きな声は、
クラゲよりも無力なのだろうか…。


私が今受け持っている高校1年生の生徒達は、チェルノブイリ原発事故のことを知らない世代の子供達。
福島原発の事故前、偶然にもDVD「ディスカバリーチャンネル ZERO HOUR チェルノブイリ原発事故」を授業の中で見せたことがあった。
その時、簡単に核分裂や放射線、原子力発電のしくみなどについても授業の中で話した。
今の人間の力では処理できない「ゴミ」が溜まっていく発電であることも伝えたつもり。

私は自分の考えを押しつけるつもりはない。
現状と知識を正しく伝えるようにだけは努めているつもり。
あとは各自が考え、判断していってくれればいい。
授業後、感想文を書いてもらった。
比較的、勉強のデキる子ほど「処理方法をこれから開発していけばいいと思う」といったことを書いていた気がする。
人間の力で「デキルコト」に過信したコメントが印象的だった。
一方で、「もっと自然エネルギーを利用していけばいいと思う」といったコメントは少数だったように思う。

自然の中でどれだけ人間が無力なものか…、
便利な都会の中で暮らしているとわからなくなってしまうのかもしれない…。

雨がふったらおやすみで♪みたいな
カメハメハ大王的発想も時にはだいじ・・・。
南極では実際、ブリザードがくれば、
どうがんばったって外にも出れないし、
なんにもできない。
どうしようもない。

どうしようもないから、
しょうがない。

片づけられないゴミが出るとわかっていてやった結果
「しょうがない」
ってゆうのは無責任だけど、
自然の前に無力な人間が、それに気づいて
「しょうがない」
って思うのは、とってもシンプルで素直な思考回路だと思う。

人間ごときに、カンペキなんてないと私は思う。
自然に対する謙虚さを忘れた人間が増えないことを祈りたい…