海氷調査

今日は朝から海氷調査のお手伝い。
凍った海の上にスノーモービルで出て行き、決まった位置での海氷について調べるというもの。
いったん海氷上に出てしまうとすぐに戻って来るわけにもいかないため、調査に必要な道具やお昼ご飯などもすべてソリをつなげて持って行く。

↓昭和基地の沖合まで、たくさんの荷物と共にスノーモービルで移動

今日は、海氷の厚みをはかるセンサーの調整を行ったり、海氷の上に積もった雪の深さや雪の密度を調べたり、海氷をドリルで掘り出しサンプリングしたりする作業を行った。
まず積雪だけでも90cmはあるため、ドリリングするためには雪かきが必要。
海氷上は寒いと聞いていたので、今日はいつもより1枚多めに着込んできたのだけど、大量の荷物をソリに積み込んだり雪かきをしていると、シャワーでも浴びたかと思うくらい汗でビシャビシャになってしまった。
今日はランチタイムも海氷上。調理の方が温かいお弁当を用意してくださり、南極の海の上で、氷山や真っ青な空を眺めながら、無音の世界が広がる中で最高のランチをいただいた。
と、その途中、なにかしら背後に気配を感じ振り返るとヤツがいた!

こーんなだだっ広い海の上を、いったい何処から?いつの間に?こんな近くまでやってきていたのかが謎!

しばらく彼は、我々のすぐそばでくつろいでおられたが、ランチ後の調査開始でドリリングのための発電機を回し始めると、いつの間にやらトコトコと昭和基地の方へ歩いて行ってしまった。

午後の調査を続けていると、めちゃめちゃ良いお天気だったのに突然、水平線付近がモヤッとしてきたことに気づいた。するとすぐに無線で霧が発生してきているとの連絡も入った。
サンプリングの途中ではあったが、すぐに片付けはじめ基地側へ撤収することに…。「後もうちょっとなのに」なんて思って続けていて、視界が真っ白になってしまい身動きがとれなくなってしまっては大変!そういう潔い判断が大事なんだろうな。