ゴールデンウィーク

ゴールデンウィーク、日本はどこも人いっぱいだったんだろうな。
昭和基地では土日が休日日課なので、4月28日と29日、5月5日と6日は普通にお休み。
でも、5日はこどもの日のイベントとして南極・北極科学館と中継を結びライブトークがあった。
隊員は、ほぼほぼ全員参加。
朝食後すぐにバタバタと準備を始め9時からの本番に臨んだ。
休日返上と言えば、そうともいえる感じではあったので、代休として7日の月曜日が休日日課となっていた。
昭和基地ではゴールデンウィークという感じではなかったのだが、色々とあって愉しい数日間だった。
まず5日のライブトークでは、会場に集まった多くの知らないヒト達を久しぶりに見てテンションあがる。
140人も集まったらしい。

「お〜、入ってきた。入ってきた〜。。」

会場側の映像をテレビ画面でじ〜っと見る。
よく考えると、32人以外の人間が生で動く姿を見るのが久しぶりなのだ。
そりゃテンションもあがる。
前の方には子供達がさんかく座りしてる。カワイイ。
後ろの方までどんどん人が入っていく。スゲ〜。

私の役割は基地側の司会進行だった。
会場に集まったみなさんからの呼びかけに私が答える形で中継が始まり、外中継班につなぐ。昭和の名リポーターO江隊員が基地の外の景色から紹介し、基地の中をウロウロしながら説明していく感じの流れになっていた。
この日は本当にお天気がよくて朝焼けが美しかった。
昭和基地に来てから1番の寒さを記録した朝でもあった。
なかなかよいシチュエーションで外中継をお届けできたと思う。
基地内の様子を紹介していくくだりでは、前日の夜ミーティングで隊員達にキャスティングが発表されていた。

K島隊員は9時過ぎに部屋から出てきて下さい。
T中隊員は9時過ぎに廊下を歩いてきて下さい。
S村隊員は9時からベンチプレスしてて下さい。
U田隊員は9時過ぎに洗面所で歯を磨いてて下さい。
K隊長とK隊員は9時から風呂に入ってて下さい。

など、、、
みんな急なフリにもかかわらずノリノリで当日の本番をむかえた。
基地紹介の後は質問コーナーがあり、それぞれの持ち場から食堂スタジオにみんなもどってくるハズなのだが、なかなか戻ってきてくれなくて少しあせった。
会場側MCのO濱さんとのやりとりで場をつないでいると、エキストラのみんなが戻ってきてくれた。
子供達ばかりでなく、大人の方からも色々と質問をいただいた。
「拝見していると、けっこう年齢層が高そうなのですが、平均年齢はいくつくらいですか」という鋭い質問もあった。(苦笑)
59次隊の平均年齢は例年よりも高く41.7歳なのだ。
画面越しにもバレる老け具合だったようだ。
たった30分の中継だったけど、なかなか濃く愉しい時間を過ごせたと思う。

隊員達は各自の配置についていたこともあり、中継の全体像を把握していなかったので、どんな仕上がりになっていたのか気になっていたよう。
ライブトークに来てくれていたバイト時代の友人Sさんが動画を撮ってGoogleフォトに入れてくれていたので、夜のBARでみんなにお披露目した。
「こんなちょっとしか写ってないの〜?!」
とか言いながらも、やっててホントにみんな愉しめた感じで、動画を見終わった後には自画自賛な拍手で盛り上がった。

そして、この日から最近ずっと天気がよく、-20℃近い日が続いている。
極寒実験日和ということで、色々とやってみた。

自分の鼻の中まで凍ってムズムズしてくるのがわかるくらい寒かった。

天気がよいということで、このところオーロラ日和も続いている。


一昨日のオーロラは今までで一番すごいブレイクっぷりだった。
圧倒されすぎてレリーズ押す手もうまく動かないくらい凄かった。

そしてそして、太陽は今こんな感じの動き。

今月末でこの太陽ともしばらくお別れになるみたい。

月は今日がちょうど半月だった。

日本では反対側が欠けた月が見えているハズです。