当直

学校で日直さんがいるように、昭和基地でも当直さんが1日に1人ずつ決まっている。
32人のうち隊長と調理隊員と通信隊員を除く28人で順番に回していくので、だいたい1ヶ月に1回のペースで当直にあたることになる。
当直のお仕事は、
食事準備や後片付けで調理隊員の補助をしたり、
基地の中をお掃除したり、
ゴミ捨てに行ったり、
ミーティングの司会をしたり、
越冬交代までのカウントダウン日めくりをめくったりすること。

その日、当直にあたっていることがわかりやすいように首にバンダナを巻いたりしている隊員もいるが、私はコレ↓を着ている。

58次のE隊員から引き継いだかっぽうぎ♥
E隊員も57次のある女性隊員から引き継いだらしい。
食堂でかっぽうぎを着ているE隊員の姿は、なんだかホッコリした気分にさせてくれたので「それいいですね」と声をかけたところ、よかったら使いますかということで受け取ったもの。
初めて着たけど、かっぽうぎってホント機能的!
腕は7分丈くらいでゴムが通っており、まくって洗い物をするにも便利だし、掃除なんかをしていても全面的に体を覆ってくれているので着ている服がよごれない。
60次の女性隊員でも使ってくれる人がいたらいいな。

基地の中を掃除しながら、ふと6年前のあの日のことを思い出した。
もう来ることはないだろうと思いながら、切ない気持ちで基地の中の写真を撮りまくった最後の日のこと。(参照:「おえつ」 )
また再び来ることができて、こうやって愛着ある基地の中をお掃除してるのが、なんだか不思議で嬉しかった。
私は本当に気持ち悪いくらい昭和基地が大好きだ。

そんな昭和基地の始まりは1957年。
1月29日に1次隊が基地の建設地を探して南極大陸から4kmほど離れた小島に上陸。
当時は緯度や経度を簡単に測る装置がなかったため、せっかくの記念すべき初上陸ポイントがどこだったのか、わからなくなってしまっていたらしい。
日の丸を掲げたと思われる約6mの竹ざおと固定した石を50年ぶりにみつけたのは48次隊だそう。
その場所は、現在の昭和基地が建てられている東オングル島のすぐ隣、西オングル島の海岸(基地から約2kmの場所)だった。
今ではわかりやすく看板が立てられオングル島で人気の観光名所?になっている。

土曜日の島内巡りツアーは、この昭和平が行き先だった。
この前の週にも同じツアーが計画されていたが、海氷状況を見て行き先が変更になっていた。
私は今週が当直でもあったので、先週のツアーに申し込んでおり、ちょうどルート変更のタイミングで昭和平には行けていない。
看板写真はK隊員にもらったもの。

行ってみたいなぁ〜。。

土日に企画されるそんな島内巡りツアーも、どんどん日が短くなって外での活動時間が限られてくるため難しくなってくる。
今日の日の出は8時55分、日の入りが15時42分だった。

太陽の動きが今どんな感じなのかタイムラプスで撮影してみた。


低い。
ホントあっという間に沈んでっちゃう。
これが、そのうち転がるようになっていくんだなぁ。

昨晩は月もキレイだった。
日本の月と比べてみたかったので、バイト時代からの友人Sさんにお願いして日本の月の写真を撮ってもらった。

ホントに真逆!
オモシロいなぁ〜。
(参照:「初日の出」 )