気がつけば40歳

こどもの頃は、四十歳の人ってかなりエエおとな(ってか、オバハン)だと思っていた。
「エエおとな」というのは、こどもの頃の想像によると、
結婚して子供もいて、家族のために働き、自分のことより家族のことを考えられるようなヒト…
そんな感じのイメージ。
けど、いざ自分がなってみると、エエおとなと言えるほどの落ち着きはなく、
いまだに子供も産まず、旅行したり、エステに行ったり、家族のことそっちのけで自分のことばっかり…。

たぶん、私が想像した「エエおとな」のモデルは母。
母は私を42歳の時に産んでいる。
パートに出て働きながらも、夕方になると美味しい夕飯をかならず用意してくれていた。
しっ かりと娘の話を聞き、一緒に過ごす時間もちゃんと大切にしてくれるヒトだった。

父は職業柄夜勤が多く、家にいるときは殆ど寝ているヒトだった。
真面目で働き者だったが、子育てに関しては不器用なヒトだった。
父からの愛情を感じてはいたけれど、直接的に私を育ててくれたのは完全に母だったと思っている。


今日、わたしは四十歳になった。
今までや今の自分の人生に不満や後悔はない。
その時その時、愉しいと思える過ごし方をしてきたと思うし、今も愉しんでいると思う。
「昔はよかったなぁ…」といった、今を否定するような感情はあまりない。
昔には昔の自分がいて、その時々の自分なりに愉しいと思える選択をしてきたつもりだし、今も今の自分が思うように 生きているつもり。

ただ、こどもの頃に思い描いていたオトナ像とはかなり食い違っており、若干の不安がなくもない(笑)。

わたしは、母のような「エエおとな」に、さて、、いつなれるのだろうか。。。


ブログのコメントレギュラーtani2129さんからはお手製スペシャルTシャツを、
陶芸が趣味の大親友Mちゃんからは「心をこめてつくりました」というメッセージつきで夫婦茶碗と箸置きをもらった。
じんわり涙がこみあげた。

昔、日々の出来事や悩み事などいろんな話を聞きアドヴァイスをくれていた母にかわり、今、わたしを大きく支えてくれているのは友人達。
40年前の今日、わたしを産んでくれた母に感謝。
そして、今を支えてくれている多くの友人達に感謝。
あたたかい友人達に支えられ、これからも潔い人生を送っていきたいと思う。。