無念

自然の前に、
人間はやっぱりどうしようもなくちっちゃい存在で、
どんな人々のオモイがあろうとも、
なんともならない。。。

謙虚に受け止め、
ゆだねることしか出来ない。

ハワイで見た生々しい火山、
あふれだし海へ流れ込む真っ赤な溶岩、
ヘリの上から眺めるその力強く雄大な景色に圧倒された。。
地球ってスゴイ!
↓ヘリから見た活動中の火口

↓海へ流れ込む溶岩


↓ヒト?こんなとこに行けるのか?!

↓展望台から見た火口


地元の人に言わせると、「この時期泳ぐのは子供くらい。正直、大人にはキツよ」とのことだったけど、ウミガメ遭遇率100%という超魅力的なビーチで毛穴総立ちになりながら遊んできた。

岩に生えてる海藻をムシャムシャと無心にほおばるカメの横顔に癒やされた。

元気をもらったバカンスから現実へ戻り、
なかなかブログを更新する暇もないまま、
あくせく過ぎて行く毎日。。。

そして今日、ザンネンなニュースを知った。
『南極観測船「しらせ」の昭和基地沖への接岸断念』
(>_<)!!

去年よりも数日早くヘリで昭和入りできる位置まで順調に進んでいたしらせくんだったけど、その先の氷はやはり手強かったみたい・・・。
時期的に昭和基地周辺の海は結構とけてゆるんでるみたいなので、雪上車でのアクセスがキビしい現状でもあることから大きな荷物を降ろすことができなくなっている。
去年に引き続き、積荷待ちのミッションを完遂することは断念せざるを得ないのか…。
ホントに無念だろうな、、、

後は、せめて、、、
これから寒くなって昭和基地周辺の氷が締まり、雪上車で大きな荷物が運べる海になってくれることを祈るばかり。。。
せめて、せめて、、2年越しの荷物、、、
置いて帰れるといいなぁ…。
来年の55次隊が基地へ行ってすぐに作業を始められるようにね…。

「俺がやらなきゃ誰がやる、きっとお前がやるだろう」
ってゆう、53次石沢越冬隊長の言葉が頭に浮かんだ。
一見、無責任そうに思える言葉だけどw、
今、この言葉の意味がよくわかる気がする。
ジタバタしたって、どんな無理したって、自然の前にヒトは無力だ。
そんな所詮ちっぽけなヒトだけど、、
コツコツと地道に、前向きに協力し合うことで成し遂げられることだってある。
53次隊ができなかったことは54次隊が、そして54次隊ができなかったことは55次隊が!!仲間達がそんなオモイを引き継いで、少しずつ、少しずつ、繋げてきた結果が今の昭和基地なんだと思う。

今年も無念なオモイをしながら、越冬成立のための輸送を必死にがんばっている仲間達にエールをおくりたい!
そして、次の仲間達へ、、オモイが届きますように…。